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title: フィジカル・カタルシス｜穂の国とよはし芸術劇場PLATにて。スペースノットブランクのダンス・レジデンス滞在日誌『ほほえみ』5日目
date: 2019-11-29T00:00:00.000Z
updated: 2020-06-14T15:15:34.000Z
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# フィジカル・カタルシス｜穂の国とよはし芸術劇場PLATにて。スペースノットブランクのダンス・レジデンス滞在日誌『ほほえみ』5日目

2019年11月29日、金曜日。

豊橋と浜松は近く、2003年の浜松を思い出しました。

2003年6月13日。母からの誕生日プレゼントに倉木麻衣さんのコンサートのチケットをもらい、アクトシティ浜松に来ました。『FAIRY TALE』のツアーでした。 [◉YouTube ｜倉木麻衣『Fairy tale ～ my last teenage wish ～』](https://youtu.be/aeKI4QE98Cc)

小学生の頃から倉木麻衣さんが好きで、よくコンサートに行っていました。サポートバンドのEXPERIENCEが帯同しなくなった頃からあまり好きではなくなってしまって、倉木麻衣さんとEXPERIENCEの演奏が好きだったのだと気がつきました。絶妙な空気感とグルーヴがコンサート会場に充満していて、小学生ながら自分なりの音楽の楽しみ方をしていたと思います。 [◉ 倉木麻衣公式WEBサイト](http://www.mai-kuraki.com)

浜松には日本で唯一の公立楽器博物館があります。そこにも行きました。記憶が曖昧なのですが、連弾用のピアノをはじめて見たのがそこだと思います。当時ピアノの連弾になぜかハマっていたので、ひとり興奮したのを覚えています。 [◉ 浜松市楽器博物館](http://www.gakkihaku.jp)

浜名湖のうなぎを食べたいと言って、うなぎを食べさせてもらった記憶もあります。和室のお店だったような。 [◉ じゃらんニュース｜浜松うなぎの美味しい店10選！](https://www.jalan.net/news/article/155498/)

それら、浜松での記憶が強く残っているのは、とある出来事があったから。倉木麻衣さんでも、ピアノでも、うなぎでもなく、浜松市美術館で見た池田学さんのペン画『再生』との出会いです。 [◉ 美術手帖｜ 2017年4月号『特集 池田学 ペンで登る絵画の頂』](https://www.bijutsu.press/books/1206/)

2001年に開催された〈第4回はままつ全国絵画公募展〉で大賞を受賞した池田学さんの『再生』が浜松市美術館に収蔵されており、その作品を見て強い強い衝撃を受けました。その衝撃が、小学生の中澤陽少年を芸術家の道へ導いたきっかけのひとつです。倉木麻衣さんがいなかったら浜松に行かなかったので、倉木麻衣さんのおかげでもあります。

ダンス・レジデンスは5日目。動きの数も増えてきて記憶するのも一苦労です。身体に動きを馴染ませていきながら、記号と動きを往復しています。舞台制作に於ける記憶は非常に重要で、忘れることも重要です。この日誌のように活動の記録をすることはありますが、舞台は上演以外はほとんど記録しません。便利なスマホ動画撮影は、舞台が時間芸術であり、世界や社会の流れと共に変化していく必然性を否定してしまうことになりかねません。一日前のクオリティはすでに古く、一日後のクオリティを信じて、舞台のクオリティを生み続けるしかありません。それにより、舞台をはじめて見る観客たちが、舞台に表現される最も新しいクオリティの記憶を経験することができます。

池田学さんの『再生』が今も記憶の中で再生されています。自分たちの作品が誰かの記憶の中で生き続けることを目指して、継続します。

中澤陽

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